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コロンブスのお土産: 梅毒

1492年にコロンブスが、アメリカ大陸を「発見」した。

もっとも、もともとアメリカ大陸には、ネイティブアメリカン=インディアンが居住していたのだから、「発見」とはヨーロッパ中心史観からみた「発見」である。

さて、アメリカが「発見」されて初めて、「新」大陸アメリカと旧大陸ヨーロッパとの接触が始まった。人の接触は、文化や言葉の接触と同様に、必ず病原菌の接触も伴う。つまり、新旧大陸のお互いの病気の交換となる。

新大陸からは、西インド諸島の風土病であった「梅毒」が、船乗りを介してヨーロッパにもたらされた。この梅毒は、その後ヨーロッパからアジアへと猛威を振るって拡散して行く。一方、新大陸には、旧大陸ヨーロッパから各種の病気がもたらされた。天然痘、ペスト、コレラなどの伝染病である。

これらの伝染病は、新大陸に甚大な被害をもたらした。例えば、1492年に3000万人以上と考えられたメキシコの人口は、100年内に300万人に激減したという。これは、侵略者であるスペイン人による殺戮以上に、ヨーロッパから持ち込まれた伝染病の影響といわれる。

新大陸の人々は、大昔に旧大陸ユーラシアから、ベーリング海峡を渡って、アラスカから北アメリカ大陸、そして南米へと至った。その後、何万年も経過して、旧大陸の伝染病に対する免疫力を完全に失くしていたのが最大の原因と言われる。

参考:笈川博一「コロンブスは何を発見したか」

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