ワークシェアリング:「警察」
警察官の不祥事が後を絶たない。
大阪府のある警官は、住宅地をうろつき、若い女性への暴行を企んだ。
また、同じく大阪のある警官は、盗みに入ろうと鍵を壊したところを捕まった。彼は、「防犯課」に属する警部だったとか。
はたまた、最近、免許を偽造したある県警の警官も逮捕され、話題になった。
職業柄、税金で習熟した警察の秘蔵の技を、個人の悪行に転用して、露見したわけである。
ここは、やはり、江戸時代の、警察制度に戻るべきではないか?
江戸時代、市中見回り、すなわち警察の役割を担ったのは、「町奉行」とその配下の与力と同心。与力同心の下には、彼らが私的に雇った、岡っ引きがいた。
彼らは、どちらかというと、やくざものに近く、それゆえ市中の事情に通じていたと言う。
この、江戸時代の警察制度のユニークさは、その月番制にある。
奉行が、「北町奉行」と「南町奉行」の二部制に別れ、月ごとに、その役割を果たす。
一月が北町奉行なら、二月は南町奉行が、警察の役割を果たす。
北町奉行グループは、南町奉行グループが当番の時は、お役目お休みで寝て過ごす。
お互いのグループが、ライバルで、監視しあうから、表向き不祥事は起こしにくい。
今流行の「ワークシェアリング」を、実施していたわけだ。
そこで、提案である。
現在の各警察本部を、二部制にする。
今月は、「KEI」組で、来月は「SATSU」組にする。
お互いに、活動成果と規律を競わせるのである。
この不況であるから、「KEI」組でも、「SATSU」組でも、募集人員の確保には困らない。
どうしても足りなければ、裏の警察である「Y」組とかにも募集をかければよい。
彼らは、すでに鍛えられているから、警察学校で行われる新米警官のための訓練も必要ないだろう。
したがって、公費の出費も抑制できる。
また、取り締る相手の事情にも通じているから、即戦力として抜群である。
と、まあ、いいことだらけであると夢想していた。
ところが、その立派なお手本がすでにあるのに気づいた。
お隣の「首領様」の国である。
ここは、国家組織が、立派にやくざ組織になっている。
のっとられたのか、もとから、やくざだったのか?
飢えながら、ものも言えず、はたまた、ものを言えば「強制労働所」に送られてただ死を待つだけの人生も嫌である。だからといって、夜陰に紛れ、凍てつく国境の河を超えて、隣国に逃亡するのも辛い。
ここは、多少の不祥事には目をつぶり、薄給になお耐えながらも、清く正しく美しい活動をする、現在の大多数の警察官を良しとすべきか。
嗚呼!!


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